
人口の7割以上が中華系のシンガポール。
旧正月に食べられる「ローヘイ」という儀式をご紹介!

シンガポール独立前の1964年、Four Heavenly Chefsと呼ばれていた4人のシェフによって作られた「魚生(イューシェン)」
ドラゴン フェニックス / Dragon Phoenix Restaurant

シェフのうち1人の息子さんが引き継がれているという元祖「魚生(イューシェン)」のレストラン
『ドラゴン フェニックス / Dragon Phoenix Restaurant』
日本のお節料理にもそれぞれ意味があるように、旧正月に食べる縁起の良いものにもそれぞれ意味があるので解説していきます。
魚生(イューシェン)

こちらのお店ではスタッフがひとつひとつ説明しながら「魚生(イューシェン)」を作ってくれます。
まずはスパイス五香粉。
- 五香粉は「五福臨門」:長寿、財産、健康運、好徳、善終に恵まれますようにという意味。
- プラムソースは「甜甜蜜蜜」:愛に満ちた人間関係が結べるようにという意味。

次に胡麻とピーナッツに和えられた刺身。
- 胡麻は「生意兴隆」:商売繁盛
- ピーナッツは「金銀滿堂」:金銀財宝の意味。
- 刺身、中国語で「魚」と「余」は同じ発音「年年有魚」=「年年有余」:お金が余りゆとりのある生活が送れるという意味。

柑橘類を少し絞り、サラダをドサっと盛っていきます。
- みかん(柑橘類)は「大吉大利」:幸運がたくさんあるようにの意味。
- 大根は「风生水起」「步步高升」:商売が上昇しますようにの意味。
- 緑色の大根(青パパイヤ)は「青春常駐」:永遠の若さの意味。
- にんじんは「鸿运当头」:幸運が訪れますようにの意味。
- ワンタンの揚皮は「遍地黄金」:床が金で埋められますようにの意味。
これらの縁起の良い食材を「ローヘイ!」や良い言葉をたくさん言いながら混ぜ合わせます。
「ローヘイ」とは広東語で漁師が網を引き揚げる時の動作のこと。
魚を売ることでお金が入ってくることから「お金を稼ぐ」「金持ち」の意味があり、金運アップを願います。

高く持ち上げれば持ち上げるほど幸運が訪れると言われていて、このぐちゃぐちゃは「溢れるほどの大漁=豊富な金」「豊かさ」を表しています。
旧正月に食べる縁起の良いもの

- フカヒレスープ「大鹏展翅」:大きく羽ばたくの意味。

頭のついた鶏料理も縁起もの(こちらのものはないですが)。
頭を含めた「全身=完璧」だからだそうです。
香港などでは豚が食べられています。
焼かれた皮が縁起の良い赤になるため、お正月に好んで食べられるとのこと。
旧正月に良く見る「赤」は魔除けの意味があるそうです。

- 「海老」:笑顔が溢れますようにの意味。

- 魚:「余り」「ゆとり」のあるという意味。

- アワビや干し貝柱、干し椎茸など最高級食材を使った料理:繁栄、豊穣、富裕を象徴しています。

チャイニーズソーセージなどの保存の効く食材を使った料理も多く食べられるそう。

デザートには邪気を払い幸いをもたらす小豆「お汁粉」を頂きました。
中国や香港などでは行われてない文化
シンガポールの旧正月には欠かせない『ローヘイ』は中国や香港などでは行われてない文化です。
この時期はスペシャルメニューとして「魚生(イューシェン)」を置いているレストランも多数。
他の国とは違うシンガポールの文化を垣間見れるいい機会、開運!金運アップ!
ぜひ体験してみてください!
【ドラゴン フェニックス】
住所:177A River Valley Rd, #06-00 Novotel Clarke Quay, Singapore 179031
営業時間:11:00 〜 15:00,18:00 〜 23:00
電話:6238 0110
Website:http://www.dragonphoenix.com.sg
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